三度目の登山も、近場で安全優先で選びました。
三重県 青山高原 に決めました。
青山高原は、幼いころに遠足で公園にいった記憶はあり。「だだっ広い丘の芝生の公園」という印象です。その場所は「東青山 四季のさと」というのが正式な名称のようです。
青山高原は、布引山地に位置します。布引山地は、伊賀と伊勢平野の間にあるなだらかな丘陵地帯で、1000m未満の山で形成されています。布引山地の 笠取山 という山ですが、ここは自衛隊のレーダー施設となっており立ち入りできないようです。青山高原は前述のとおり、なだらかな布引山地の一部ですが、一応目指すべきPeakは、「髻山(もとどりやま)」という三角点ということとしました。
青山高原は、風の通り道であり、有名な風力発電用の風車が林立しています。これらの風車は伊勢平野側からも天気が良ければよく見えます。風車も楽しみだなあと思いながら、計画を練りました。東青山駅付近か霊園付近に車を止めて、布引の滝を見て、山頂公園を目指し、東海自然歩道を通り駐車場に帰ってくるルートを予定しました。
当日、いざ青山高原へ
近鉄の東青山高原駅に至る登りの道路を途中で左折。少し行くと霊園がありました。霊園にも駐車場はありましたが、罰当たりかなあなどと考えて、林道脇に車を止めました。ちょうど霊園の奥では、大規模な太陽光発電所の建設が行われていました。9時30分過ぎに行動開始となりました。
太陽光発電=エコ みたいなイメージですが、大々的に造成された丘を眺めるとなんだか複雑な気分です。
ソーラー発電所の脇を少し歩くと、やがて登山道入り口に到着。しばらくは、杉林の中の整備されたなだらかな林道進みます。
しばらく進むと、分岐です。左に行くと布引の滝を経由して沢沿いの道、そのまま、まっすぐ行けば山頂への道です。
登りを沢沿いルートとし、右の道は下山ルートとして使います。
この分岐を左に行くとすぐに、「滝見台」という布引の滝の展望が可能な東屋に到着します。
一旦、休憩。軽食(キットカットバー)を摂ります。
東屋から、布引の滝を眺めます。きれいな白い滝筋が、複数連なります。優雅な滝です。
青山高原という名称からは、なだらかな丘陵地帯を連想させるので、このような高低差のある滝があるのは、意外な感じです。
休憩を終え「増水時にはこの先の谷を渡れません。」の文言に少し焦りながらも、前進します。
沢の音色を聞きながら進むと、滝が幾つか眼前に現れます。
滝が次々に現れます。どうやら、増水しているわけではなさそうで、徒渉は楽にできました。
まだまだ、暑さの残る時期でしたが、ここはひんやり快適でした。
この橋で、左岸側からの登山道と合流しました。
ここから先は、徐々に傾斜がきつくなりましたが、危険な箇所はなくゆっくりと森の静寂を楽しみます。
ただし、展望・眺望の良い地点はあまりありません。
何度か、林道を横切りました。
少し急な斜面を登りきると、いきなり三角屋根の喫茶店と、舗装された道路に出くわしました。ここで、12時30分。登山開始から、約3時間です。(相変わらず遅い・・・。)
さすがに風の通り道、汗をたくさんかいていたので強風にさらされて、あまり日照もなく少し寒さを覚えるほどでした。そのまま三角屋根のカフェにて昼食をいただくことに。
カレーです。おいしくいただきました。
一息ついて、13時前に再度行動開始。案内板を確認します。
カフェから出て少し歩くと、「髻山(もとどりやま)」の山頂(三角点設置)に到着しました。
この日も、天候は今一つで、うす曇りでしたが伊勢平野を眺めることができました。
そして、後ろを振り返ると、たくさんの風力発電の風車が並び立っています。
ここからしばらくは、布引山地の穏やかな丘陵地帯を北に進みます。
遊歩道として非常に整備された道が、青山高原道路にそってしばらく続きます。
しっかり整備された歩道です。
カフェから、20-30分程度歩くと、周囲が開けた芝生広場の丘が現れます。東屋やベンチが設置されていました。この草原は「円山草原」というそうです。
この時間帯は少し日が差して明るく感じました。写真では風車は止まっているように見えますが、勢いよく回っていました。とても気持ちの良い場所でしたので、すこしベンチで横になって休みました。もう少し天気が良ければ・・・。
下山に向けて行動開始です。少し進むと太鼓橋に。確かに変わった形です。
再度少し開けた広場に到達します。「あせびの丘」でした。ここではのんびりせずに先を急ぎます。
もと来た「東青山駅」に向かいます。
下りは、特に危険な箇所や、道迷いを誘発しそうな場所もなくスムーズに来ました。
布引の滝の少し東で、登りに使った道と合流し駐車場へ。無事に帰還できました。
まとめと反省
距離が長めでしたが、アップダウンはそれほどでもなく危険を感じる箇所はありませんでした。しかし雨天のあとは、滝沿いの今回使ったルートは厳しいことになると思われました。
山頂の公園は、とても良く整備されていました。青山高原道路を使って車で山頂までやってきて、ここだけを歩くならば、軽装備でも問題なさそうで、家族連れでもピクニックを楽しめる場所です。とくに丸山草原は開けた芝生広場でとても快適です。
「高原」という名からはあまり想像できなかったものの、沢の音を聞きながら滝を巡るようなルートを取れたことができたのは意外でした。
大規模太陽光発電施設や、風力発電の風車群、まさに再生可能エネルギーそのものですが、環境へのインパクトや低周波の問題等を思うと、なかなか手放しで喜ぶわけには行かないと複雑な気持ちでした。当面は自分ができることから地道に実践していくしかないですが、何かできることを探さなければいけないと考えさせられました。
東青山駅から山頂を経て、西青山駅へ至るルートもあるとのことで、次回はそのようなルートをためしてみようかと思います。新緑・紅葉のシーズンもよさそうです。