初登山体験記 三重県津市 経ヶ峰

さて、完ぺきではないものの、装備も整いました。

初登山には、難所が少ない低山をチョイス。

まだまだ残暑の厳しい9月についに決行することとしました。

当日の天気予報も問題ないことを確認。

事前に書籍(新・分県登山ガイド 三重県版 山と渓谷社)で、危険度1、体力度1とされていた津市にある

経ヶ峰

に登ることにしました。

経ヶ峰 には、いくつかの登山道(東西南北から8つのルートがあるようです)がありますが今回は平尾ルートをチョイス。

山頂到着後同じ道を引き返す「ピストン」という行程を予定しました。

京ヶ峰自体は標高819m(ゴロもよいハイクの山とのこと)ですが、

林道を車で登ると標高380m地点まで到達できます。

ですから、実際の標高差は450m程度となります。

前日までにザックに道具を詰め込みました。

同様に前日夜に、「ヤマレコ」を用いて登山計画を記した地図と、登山計画書の3部プリントアウトしておきました。

追記;

津市のHPに京ヶ峰ハイキングコースとして情報やマップが掲載されています。早く見つけておけば良かったと後悔。
参考までに。

トップページ>津ぅrip>自然>庭園・キャンプ場・ハイキングコース>経ヶ峰ハイキングコース;このページの下のほうに、マップ等のPDFへのリンクもあります。

経ヶ峰ハイキングコース案内と周辺散策マップ その1;上記のページの情報をまとめたPDF表

経ヶ峰ハイキングコース案内と周辺散策マップ その2;              PDF裏

 

いざ、経ヶ峰へ

朝9時に家を車で出発。

コンビニエンスストアで、おにぎり2ヶ(昼食用)と、ペットボトルの飲料(スポーツ飲料500ml×2本、緑茶500ml×2本)キットカットバー×2本、カロリーメイトひと箱を購入。

初登山持参物は次のようになりました。

* 登山靴
* ザック
* タオル×2
* 飲料;合計2L
* 食料;おにぎり2ヶ、カロリーメイト一箱、キットカットバー2本
* 地図(防水のためジップロックに)
* レインウェア(登山用ではないチープなもの)
* スマホとガラケー
* モバイルバッテリーとUSBケーブル
* 着替え一式
* ポケットティッシュ
* ウェットティッシュ
* 絆創膏・鎮痛剤

ナビゲーション通りに運転し、林道へ突入。
すれ違いは困難な林道とはいえ、舗装されておりスイスイと終点の駐車場に到着。
合計7-8台程度は駐車可能なエリアでした。
自治体の車と思われる数台のほかに、一般の車が4台程度ありました。
自分が到着した時に、ちょうど女性の単独ハイカーが準備を終えて登山口に消えていきました。

新しい登山靴に履き替え、軽くストレッチを実施。
ザックを背負い、先ほどの女性が消えた登山口に向かいました。

杖になりそうな適当な長さ・太さの木の枝が、傘立てのような木でできた枠に10本程度ありました。

これが、どれほど役立つのかはわかりませんでしたが、そのうちの一本を手に取り登山を開始しました。

しばらくは、傾斜も緩やかで登山道といいながらコンクリート舗装されている道が続きました。

「楽勝、楽勝」と思っていたのは、わずか数分・・・。
道は、すぐに舗装道ではなくなりました。
ゼェー、ゼェー、全身汗だくになってきたのはすぐでした。
徐々に勾配がきつくなり、普段運動不足の自分には非常にきつい時間帯でした。
数歩動いては、先ほど手に入れた木の杖に体重を預けてしばらく休むの繰り返しです。
先を行く年配の女性にすぐ追いつくつもりでしたが・・・全くの誤算でした。
尾根に出るまで、約2時間・・・ガイドブックの所要時間を大幅に上回るノロマっぷり。

ここでしばしの休憩。水分をしっかり補給し再度出発。

このあたりで、登山口で見送った女性はすでに下山してきておりご挨拶。(早い!!)

途中、中部電力の電波反射板を通過。

山頂直前には、分岐がありそのまま山頂へ向かう道と、避難小屋へ向かう道があります。

小屋を見に行くことにしました。

ものすごく立派なつくりの小屋と水場があり、そばには広い芝生広場もありました。
テント泊もできそうな十分な広さでした。
小屋の中をのぞくとこんな感じ。

今来た道を引き返して山頂へ向かいます。

山頂の展望台が見えました。

ようやく山頂。残念ながら少し曇っていましたので、伊勢湾・伊勢平野の眺めはあまり・・。

寄り道したとはいえ、登山開始から約3時間・・・遅すぎる。

山頂には木々はほとんどなく、比較的平坦で芝生でおおわれていました。
木製の展望デッキとその周囲には、テーブルとイスが設置されていました。
もちろんそこで昼食をとりました。コンビニのおにぎりも格別の旨さ。

山頂には先客の年配のご夫婦が一組おられましたが、しばらくして先に下山を開始。

山頂には自分ひとりという時間を過ごすことができました。

 

人生の壁にぶち当たり嫌なことが思い出されることが多かった日々でした。
しかし、登ることに集中している間は過去の記憶は飛んでいってくれます。

山頂に約30分程滞在し、来た道を逆にたどり下山開始です。
「下山時は、シューズの靴紐をきつめに結ぶべし」との教えを思い出し実行。
「事故は上りより下りでより多く起こる。」とのことですから気を引き締めて下山です。

膝がカクカクはするものの、サクサクと進み上りの半分以下の約1時間で下山できました。
駐車場にたどり着き、汗だくになったウェアを乾いた快適なものに着替えて靴も履き替えてすっきり。
自分なりの達成感を感じつつ、帰途に付きました。

遭難者とその救助活動に遭遇

実は、この初登山の途中でけが人?病人とその搬送場面を見かけることとなりました。
道中で、動けなくなった男性が横たわっていました。
この方は、グループ(服装からは業務らしい)で登られていたようでした。
仲間の方々が、連絡をとったのでしょう。
しばらくするとヘリコプターがやってきました。
(経ヶ峰山頂付近は携帯が通じるみたいです。)
先ほどの避難小屋の隣の芝生の空きスペースに、レスキューのスタッフが、ヘリから降下していました。
どうやら、その方はその後このヘリで?無事に回収された様でした。
山で、病気やケガをしたら本当に難しい状況になるのだなと、初めての登山で強く思い知らされた出来事でした。

初登山の反省と課題

  • 持久力不足・筋力不足・心肺機能不足が明らかに・・・。ランニングや筋トレ等が必要かも。日帰りのハイキングを繰り返して体力と経験を得なければ。
  • 上りでも下りでも、とても役にたった木の「杖」・・・しかし、枯れ枝を素手でつかんでいたため親指付け根にマメ(水疱)が。 登山専用の杖(トレッキング・ポール)がほしい!
  • 夏場の登山は、大量の水分補給が必要。2Lでもぎりぎりがやや足りないぐらいであった。
  • 山での事故を目の当たりにし、緊急時の装備の充実が必須と実感。・・・最悪の事態をやはり想定すべき。今回は予算の都合で準備できなかった登山専用のザックやレインウェア、ヘッドライト等、少しずつでもいいので装備を充実させて行く!

初めての登山は、何とか無事に帰宅することができました。
緑に囲まれながら、ほとんど他人の気配を感じることなく、黙々と登り続けることで自分の心が少し浄化され強くなったような気がした一日でした。

その後数日は恐ろしいほどの筋肉痛でしたが・・・。

コメント

  1. […] 装備追加その1に続いて、初登山での遭難者との遭遇にビビった自分の装備充実編のその2です。 […]