これまで鈴鹿山脈、布引山地の山々を中心に登ってきました。
今回は、高見山 を選びました。
高見山は、三重県中部で奈良県都の県境に位置します。
高見山は、松阪にかけて中央構造線に沿って連なる高見山地の西端にありますが、
それと同時に、台高山脈の北端でもあるという、扇子の要のような、基点となる山です。
また、いろいろと調べると特に「冬の樹氷」が有名であるとのことでした。標高は1248mです。
当然、初心者の自分が冬場に単独で挑戦することは不可能ですので、雪の季節になる前に行ってみようと思いました。(11月の平日に挑戦しました。)
三重県側の 船戸登山口→高見峠→高見山山頂 のルートを予定しました。
当日 高見山へ
国道166号線を車で西へ奈良県境へ向かいます。船戸川に沿って船戸登山口に向かっていく予定でしたが、予想以上に時間を取ってしまったため、同登山口からの登山は断念。
直接車で高見峠まで向かい、そこから山頂を目指すことにしました。
166号の県境にある高見トンネルの直前で左折し旧国道を登ります。峠道ですが、スピードに気を付ければ問題なく進むことができます。
高見峠には、少なくとも15台以上は駐車できそうな結構広いスペースがありました。
↑;駐車場から峠の登山道方向を見ます。奥にはトイレもあります。
鳥居をくぐって登山開始です。10時30分でした。
林の中を進みますが、うっそうとした感じはありません。 傾斜もまあまあきついのですが、道はしっかりしており、落ち葉や浮石でのスリップに気を付ければ、ゆっくり進めば快適でした。
しばらく進むと、山腹の少し開けた展望台にいくつか木のベンチが設置されており景色も良好です。
ここに座って小休止です。
↑;ススキをバックに、台高の山並みを眺めます。
↑;これから登る高見山山頂方向を眺めます。登山再開しました。
↑;途中で振り返るとこんな感じで木々は低く明るい登山道です。
少し歩いては休憩を繰り返して、山頂に到着。11時40分ごろでした。
↑まず、今登ってきた方向(三重県側)を振り返ります。
↑;すぐに、社が設置されています。「高角神社」と呼ぶようです。お参りしました。
↑;さらに少し進むとこのような展望台に到着。360度(といってもここからは、後ろの神社がありますので270度程度か)の展望。快晴で遠くまで見渡せます。
↑;展望台の下は、避難スペース(小屋?)になっています。この日も風が強く中で憩っている方々も居ました。
↑;さらに奥には奈良県側の平野へ通じる登山道があります。
↑;展望台の上には、台高・大峰 の山々の展望案内板があります。
↑;反対側の神社の裏には、宇陀・曽爾の山々の展望案内板もあり。 この二つでほぼ360度をカバー。
まずは、風がきつく寒かったので上着を着こみ、展望台で食事を取りました。
食後はぼんやりと周囲を見渡しました。周りにはさえぎる山は近くにないため、とにかく遠くまで見渡せます。
広大な景色です。
以下、山頂展望台からの景色です。(無理やりパノラマにしてますのでお見苦しいところも。クリックすると一応拡大が見られますのでよろしければ。)
以前登った俱留尊山も北の方角に見ることができました。
三重県側からの登山者よりやはり奈良県側からの方が多かったようです。
新分県登山ガイド 三重県 山と渓谷社 の記述より引用すると、
高見山から南へのびる台高縦走路を歩けば、4~5日で大台ヶ原まで到達できるが・・・(中略)・・・険しい道が長く続き、水場も少ないので、周到な準備が必要である。
山頂から南をぼんやりと眺めながら、この尾根をひたすら南に大台ケ原まで歩く人が本当にいるのだなあとただただ感心するばかり。お金と時間が湯水のようにあれば、準備して実践してみたいなあ などと妄想。
今回は、高見峠まで車で来たので逆に山頂ではゆっくりすごすことができました。この景色が雪をかぶって白くなった姿も壮大なものなのだろうなあと、またもぼんやりと考えていました。
下山ものんびりと歩いて帰りました。寒くなってきましたが、太陽がでていて日向はポカポカ快適でした。
駐車場からの帰り道は、来た道と反対の奈良側へ車で下ってみました。奈良側の道の方が、三重県側より広く舗装も良好でした。
高見山 登山のまとめと反省
登山口までの車でのアプローチ時間が思いのほかかかってしまったため、当初の予定を変え高見峠から山頂を目指しました。
しかし、結果的には心に余裕が生まれて、のんびり・ゆったり登ることができました。体力的にはかなり楽ちんな登山でした。
台高山脈と高見山地の両者の基点となる高見山、展望は本当に抜群でした。
これまた毎回の事ですが、異なる季節にも登りたいと感じました。Web上には、冬の高見山の写真もたくさんあります。これまたよさそうです。写真より実物の樹氷をこの目で見てみたいものです。
樹氷を見るためのツアーもあるとのこと。そういったツアーに参加して経験を積んでもいいかもと思いました。
とにかく、山頂からの展望は最高でした。三重県だけでなく関西でも有名な山とのこと、当然なのかもしれません。