三重県 大洞山 に登りました

いつものガイドを毎度のごとくめくっているときに目に入ってきたのは

大洞山 です。

大洞山のことは、・・・実をいうと全く知りませんでした。が、その山裾にある「三多気の桜」に関しては、県内では有名な桜の名所であることは聞いたことはありました。
もちろん全然桜のシーズンではありませんでしたが、一度登っておこうということになりました。

大洞山は、以前登った俱留尊山と同じく室生山地に属し、俱留尊山の東側にあります。大洞山には二峰有って、南の雌岳が985m、北の雄岳が1013mの標高です。地形図の等高線をみると、鍵穴というか前方後円墳のような形にも見えます。

三重県 大洞山 所在地概略図

ルートは、ガイド通り三多気の桜並木の駐車場~真福寺~雌岳~雄岳~東海自然歩道を戻り真福寺~駐車場へ と予定しました。

真福寺を経て大洞山へ

国道368号線を奈良県へ向けて車で走ります。山の中の田舎の国道ですが、走りにくいことはなく問題なく奈良県の少し前で看板に従って左折し、三多気地区へ登っていきます。しばし登ると数か所の駐車場がありました。無料。

そこに車をとめて準備にかかりました。

三重 駐車場から眺める大洞山

↑;駐車場からこれから登る大洞山を眺めます。周りにあまり高い山がないのですぐに分かります。お椀を伏せたようなきれいな形をしています。

三重 大洞山 三多気駐車場の案内板

三多気の桜並木の道の入り口に設置されていた案内版です。↑。地図の部分を拡大したのが↓。

 三多気駐車場の案内板拡大

ルートを再確認。桜の道を登り、雌岳→雄岳を超え、「大洞山石畳道」とある、東海自然歩道で戻ってくるルートです。

9:30過ぎにスタートしました。

しばらくは、登山道でも、林道でもなく、「桜並木の道」を進みます。 もちろん、現在秋です。 花もなければ、葉もありません・・・。

三重 大洞山 三多気の桜道

↑;舗装されている普通の生活道です。桜が咲けばまさに「花のトンネル」といった美しさなんだろうなあと・・・。

 

三重 大洞山 三多気の桜 夜桜広場

↑;途中右手には、ライトアップ用の投光器も設置された、夜桜広場も。・・・・しかし、今は秋・・・。

 

真福院の鳥居

↑;さらに登ると真福寺。この参道の階段を上っても良いですし、左手の道を行っても良いです。

 

三重 大洞山 三多気の登山道

↑;真福寺を過ぎるとしばらくこのようなとても整備された道です。ここまでは、傾斜もゆるく陽だまりを行く快適なハイキングです。

 

三重 大洞山 登山道入り口

林道を横切る感じで進むと、大洞山まで800mの標識です。楽勝、楽勝。

ここからが、「山に入る」感じになります。

三重 大洞山 登山道急階段

↑;突然、きつい階段が始まります。

 

三重 大洞山 登山道 急こう配看板

↑;「この先 勾配きつい。」・・・いや、これまでも十分きつかったのだが・・・。

数段登っては止まるの繰り返し・・・。下からやってきた若い男性登山者がほぼジョギング位のペースで華麗に登ってゆきました。あっという間にみえなくなります。

苦しかったものの何とか開けたところに到着。

三重 大洞山 雌岳山頂

↑;大洞山 雌岳山頂に到着。

三重 大洞山からの俱留尊山方面

↑;雌岳山頂からは、以前登った俱留尊山がみえます。絶景です。

三重 大洞山 山頂の方位板

↑;山頂の方位版は、こんな感じでなだらかな山頂の尾根道に設置されていました。

↓;方位版。

三重 大洞山 山頂の方位版金属製

三重 大洞山 雌岳からの雄岳方面

↑;雌岳から、雄岳を見ます。少し下ってまた登るという感じになりそうです。

ここでお昼ごはんをいただきました。

さらに進みます。10分くらいで雄岳に到着しました。

三重 大洞山 雄岳山頂

↑;雄岳山頂から、伊勢平野方向を見ます。

大洞山山頂から俱留尊山を

↑;雌岳同様に、雄岳山頂からも「俱留尊山」方面が良く見えます。そこからさらに南方向をみると、

大洞山山頂から南西方向を

↑;こんな感じです。中央上は、方角的には、高見山??(自信ありませんが)。

三重大洞山 雄岳山頂の北部からの北の眺め

ごれらの絶景は名残惜しいですが、ゆっくりと下りに取り掛かります。ススキの道を下っていきます。

三重 大洞山 雄岳からの下り

↑;下り道は結構きつく、落ち葉で少し滑りやすい感じです。こんな林を一気に降ります。

しばらくいくと、石畳の道にでます。この道が東海自然歩道です。
ここからはほとんどアップダウンがない道が続きます。雄岳、雌岳の東斜面を横切ってゆっく感じになります。
ここから先は正直、景色も良くないだろうしあまり期待していませんでした。
しかし、苔むした石畳の道がなんともいい雰囲気を醸しでしており、ゆっくり歩くには絶好の場所と言えます。
(というか、急ぐと滑って危ないです。)

以下、数枚写真を。

三重 大洞山 東海自然歩道石畳の道01

三重 大洞山 東海自然歩道石畳の道02

三重 大洞山 東海自然歩道石畳の道03

三重 大洞山 東海自然歩道石畳の道04

↑;ところどころにはこんなベンチも設置されていました。

三重 大洞山 東海自然歩道石畳の道05

石畳の道、一部崩れてロープが張ってある箇所もありましたが、それ以外は危険なく歩けました。

しばし進むと林道にでます。林道を少しあるけば、登りの道と合流。再び桜の並木をくだって駐車場へ帰着しました。

三重 大洞山 の感想と反省

登山道は急な登りできつかったものの、きつい部分の距離はそんなに長くありません。自分の苦手な「高度感」的な箇所はなく安心して進めました。
大洞山、やはりガイドも推奨するとおりベストは桜の時期でしょう。花見をしつつ気分を盛り上げて、春の山に登るのは良いプランと思われます。

しかし、今回のようなススキの季節も、お勧めです。登山者も多くなく静かな登山を楽しめます。山頂の尾根の明るい大洞山も良かったのですが、今回予想外に素晴らしかったのが、復路に用いた石畳の東海自然歩道でした。
東斜面なので、午後からはあまり明るくなく苔と石の道が相まって、「侘び寂び」な雰囲気がとても気に入りました。
静かで、自然と一体になれる感覚が本当に良かったです。

毎回、身近には自分の知らない名所がたくさん隠れていることに驚きます。
毎度の締めですが、「また来てみたい」と思いました。

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