初登山に向けての準備(登山計画編)

初登山に向けて、心もとないものの、最低限の装備と情報収集を行ってきました。

最後の仕上げは、これらをもとに登山計画を立てることです。

登山計画書なんて大げさな・・・。

と最初は考えていましたが、これまでの書籍やネットからの情報収集の結果、

「おひとり様登山」となる自分にとっては、

必須の作業であるということが分かりました。

登山計画・計画書の重要性

登山計画書は、実際に登山する際の自分の頭の整理にも重要な役割を果たします。

しかし、その一番の役目は、「遭難時に適切に捜索してもらうための情報」となることです。

登山者が下山予定時刻になって帰ってこない・連絡が取れない場合に、

どのような形で捜索がなされるのかを考えると重要性が分かります。

自分で携帯で連絡が取れるような状況ならば自ら捜索者に自分の状況を説明できます。

しかし、けがをして連絡が取れない あるいは携帯の電波が届かない・電池切れの場合等は、

登山計画書が唯一の情報で、これをもとに捜索が始まります。

「山に行くといって出かけた。」だけしか情報がなかった場合、

捜索の範囲は非常に広くなってしまうでしょう。

当然、早期発見される可能性は低下してしまいます。

「〇〇山の××ルートで登り」「△△ルートで下山。」の予定がわかれば、捜索のポイントはかなり絞れると思われます。

また、どのような装備を持って山に入ったかも重要です。

当面の食料・飲料がどの程度あるのか。

防寒着・レインウェア・ヘッドライト・エマージェンシーシート・ツエルト・テント等の装備を持って入山したのか。

これら装備の有無は、

「当面をしのげる状況にあるのか、あるいは天候次第では一刻を争う状態なのか。」

に大きくかかわってくると思われます。

実際の計画と計画書作成

低山ハイキングを前提に、計画書に記載すべき事項を列挙してみます。

  • 氏名・年齢・住所・連絡先・血液型
  • どの山のどのルートで登り下るのか、時間配分、休憩ポイント等
  • 代表的な持参する装備
  • 食料・飲料の数量

実際の書式に決まったものはありません。

最近は、必要事項を簡単に入力・クリックすることで計画書を作成してくれる便利なサイトもあります。

初めての際は面倒に感じますが、毎回、項目が変わるのは山とルートと時間位です。

いったん入力しておけば、2回目以降の作成はとても簡単です。

3部作成し、1部は自ら登山時に持参、1部は家族に渡し、1部は登山口にある登山届ポストに提出しています。

コンパス(Compass)というサイトからはオンラインで登山届の作成から、提出までが可能になっています。

Compass;www.mt-compass.com/index.php

近年、山岳での遭難が多くなっていることから、登山届の提出の義務化が各自治体で進んでいるようです。

遭難しないようにするのが一番ですが、万が一に備えて登山届もきっちり提出してゆきたいものです。

計画の盲点

意外と大事なのが、登山の前後の交通アクセスです。

車でアプローチする際の駐車スペースは、すんなりとたどり着けることもありますが、

意外と現地でウロウロする羽目になることも多いです。

あらかじめ、Googleマップの「航空写真」や、場合によっては「ストリートビュー」で

しっかり予習をしておくと、自信をもって駐車ポイントにたどり着けます。

また、場合によっては人気の山の休日等は駐車場第一候補がすでに一杯ということもあります。

その際の第二・第三候補も検討しておくことが重要かもしれません。

登山開始前に余計な時間を取ってしまうと、精神的にも落ち着かなくなり焦りのもとになってしまいます。

追記(山岳保険について)

初登山の際に、たまたま他グループの実際の遭難現場に遭遇。

ハードウェア(装備)のさらなる充実も急がねばと思いました。

しかし、それ以上に急いだのが、

「保険」

への加入でした。傷害保険や携行品への補償が付くものなどもありますが、なんといっても重要なのは

「救援者費用の補償」(つまり捜索費用;捜索者に対する日当やら、ヘリコプターの出動やら)

です。

保険も、自分のように、ハイキング中心の者を対象にするものと、本格的登山をする者を対象にするものと別れていることが多いようです。

もちろん、本格的登山やクライミングはリスクが高いと判断されて保険料が高くなります。

ちなみに以下はモンベルの保険の紹介ページにおける「本格的登山」の定義がありましたので

引用しておきます。

山岳保険対象スポーツ

山岳保険の対象となる山岳登はんとはピッケル、アイゼン、ザイル、ハンマー等の登山用具を携帯する登山、ロッククライミング、フリークライミングをいいます。また本来これらの登山用具を使用すべき登山で冒険的に使用しなかった場合を含みます。なお「軽アイゼン」のみを装着するようなケースは山岳登はんには該当しません。
但し、エベレスト、K2、マナスル等危険度の高い山等は、保険の対象外です。
山岳保険は野外活動保険™の対象スポーツも保険の対象です。

もちろん、自分はこのような登山をすることはおそらく一生ないと思われるので、

「野外活動保険(傷害総合保険)」

モンベル野外活動保険はトレッキング、ハイキング、キャンプ、サイクリングやゲレンデスキーなど、さまざまなアウトドアライフを楽しむ方のための保険です。

に加入することにしました。

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