はじめに
モンベルのO.D.トイレキットと、O.D.ロールペーパーキット を手に入れて、ザックに装備しました。
あんまり、紹介するようなものでもないのかもしれませんが、一応紹介しておきます。
前回登山時のピンチ
東京へやってきて、高尾山、次いで 本仁田山 に登頂しました。公共交通機関での登山口へのアプローチにも少しは慣れたかなあと思っています。
実は、前回の本仁田山登山で、これまでの登山経験の中で最も切迫した「ピンチ状態」に陥りました。
まあ、その、「トイレ問題」というか「おなかの調子の問題」というか・・・、ってやつです。
これまで幸い登山中に催すことはなく来たのですが、今回の事件を機にこれはまずいと感じました。一応、ザックの中にはポケットティッシュとウェットティッシュを装備していましたが、山中で本当の「大ピンチ」に陥った場合には準備不足だと痛感しました。
で、今後も使うことがないことを基本的には祈りながらも、モンベルの店頭で2つほぼ何も考えずに買ってきました。
「使ってみてのレビュー」ではないのでご安心(?)を。
登山時のトイレ問題
これに関しては、様々なサイトや書籍でいろいろなことが言われていますが、自分なりにまとめると
- 究極的には、「出したもの」も「拭いたもの」もすべて持ち帰る。
- それが無理ならば、状況をしっかり確認したうえで、「現地処理」する。
というところでしょうか。
1.のすべて持ち帰ることは、最も山々へのインパクトが小さいには違いないのですが、なかなか勇気がいるし準備も必要です。
2.に関しては、最低限守るべきルールを守って、どうしようもない場合に許されることになりそうです。
- 水場周囲では、絶対に避ける
- 岩場では自然に分解する力が弱い・・・できるだけ避ける。
- しっかりと穴を掘る(深すぎても分解が遅いが、浅すぎれば風雨で表に出てきてしまう可能性もある。)
- ティッシュペーパーは避ける。(水に溶けにくい)
- 紙を燃やしてしまうという方法もよくとられていたらしいが、山火事のリスクが高いため避ける
将来的に、「○○がほとんど出ない食材」とか、「数日○○が出なくても大丈夫な薬」みたいなものができるといいのですが。
モンベル O.D.ロールペーパーキット
↑;青いホルダーです。緑色もあるようですが、選択はできないと公式サイトには書いてあります。
↑;パッケージから取り出したところです。本体内に1ロールと予備にもう1ロールの合計2ロールが入っています。本体の「蓋」部分にはベルクロで止められるポケット状になっています。
↑;本体にはこんな感じでロールが収まっています。本体から伸びるストラップは、何に使うかというと、次です。
↑;「使用例」にあるようになんと首からかけて使います。首からこれをかけて、しゃがんでいる姿を想像すると間抜けすぎる・・・。
↑;普通の家庭用トイレットペーパーとの比較です。コンパクトですし、中心の芯はつぶれた状態になっています。 紙質は、触っただけではあまり差はわかりません。
ティッシュペーパーとトイレットペーパーは、どちらも木材からできるパルプ(セルロースが主成分)からできています。
が、ティッシュペーパーには、繊維と繊維を結合させる樹脂(湿潤紙力増強剤)というポリアミド樹脂という物質が付加されて、水に溶けにくく(強く)なっているとのこと。
セルロースそのものは、木材由来ですから、朽ち果てる樹々と同様にいずれは自然に還っていきます。(が、大量だと追いつきません。)
O.D.トイレキット
↑;一個入りと三個セットが販売されています。上記は三個入りセット。大きさが分かりにくいですが、3つのスティック状のものが入っている感じです。 レトルトパックか、大きなインスタントコーヒースティックのようにも見えます。
↑;三つの内の一つを取り出します。紺色でかなり頑丈そうで遮光性が高そうな樹脂製のバックです。防臭袋 と説明書では名付けられています。
↑;4つ折になっているのを展開すると、青いパッケージの「吸水ポリマー」と、白いその名もダイレクトな「便袋」が現れます。
↑;便袋を展開すると・・・普通のビニール袋っぽいです。
↑;防臭袋 のチャックは二重になっています。ジップロックのチャックのような感じです。
↑;青い袋内には、吸水ポリマーが入っていて、「用を足した」のちに振りかけることになっています。
↑;パッケージ裏には使用法が記載されています。じっくり読むと、当たり前とはいえ注意しない場合には「大惨事」に至るリスクがあることが良く分かります。 使用後は「可燃ごみ」扱いで行けるそうです。
さて、当商品は、3ヶ入りで591円。
「携帯トイレ」でショッピングサイトで検索してみると結構ヒットします。小専用のものから、組み立て式の結構立派なものまでさまざまですが、モンベル ODトイレキットが特別割高ではなさそうです。
まとめ
山での緊急時に備えて、ペーパーと、携帯トイレを購入しました。それぞれの取り扱い説明書が、まじめに使用法を説明しているのですが、逆に笑えてきます。
若干かさばりますが、背に腹は代えられないと思いますので、良い買い物をしたと思っています。
自然をのちの世代に残すにはやっぱり「お持ち帰り」がこれからの基本になってくるのでしょうか。
追記で、「使用体験記」を追加する日が来ないことを祈りつつ・・・。