はじめに
ようやく4月になり暖かくなってきました。
実は、この春をもって転勤にて三重を離れることになります。当面の最後の三重県での登山になりそうです。
どこに行くべきか悩んだのですが、春先は「花がきれい」で有名な藤原岳に再度挑戦してみることにしました。
前回は、晩秋でしたので今回全く違う季節。楽しみです。
準備
4月になり大雪ということはないとふんでいました。
若干の残雪が予想されたため念のために少しは準備しておくことにしました。
前回、2月の経ヶ峰登山では、滑り止めなしで山頂に到達できたもの、一部山頂付近登山道の残雪が滑り易くてかなり危なっかしく感じたことも後押ししました。
雪解けでおそらくぬかるんでいるだろうという予想からまずは、ゲイターを購入。これまでもいつかは買いたいと思っていました。
これは、季節を問わず今後も使えそうです。
↑;長さは「セミロング」を選択。小さな収納用バックも付属しています。
↑;装着したところ。「これ、ずり落ちてしまうよなあ。」とおもっていたのですが、実はプラスチックの細い芯が「縦に」入っていて、ずれ落ちないように(型崩れしない)なっています。なるほど納得の仕組み。
もう一つは、滑り止めです。本格的に冬山登山をするつもりは当面ないので、アイゼンでは重たく緊急時用といしてはどうかなあと感じていたところに、ちょうどいいのを見つけたので購入。
それが、このチェーンスパイクです。
↑;これも収納バッグ付属。
↑;実際装着してみました。靴をはいた状態での装着は簡単で本当に靴下をはくような感じで装着できました。
まあ、使わなくて済むならありがたいと思いつつザックにしまいました。
藤原岳へ
前回は、西藤原小学校前の「観光駐車場」に駐車しました。
しかし、前回下山時につかった大貝戸ルートの登山口すぐにも20台程度はおけそうな駐車場があるのを確認していたので、今回は可能ならそこに駐車したいと思っていました。
が、9時30分ごろには、すで満車でした。(平日です。)あきらめて、結局前回と同じ「観光駐車場」へ。
前回は、上りに聖宝寺ルートをつかったので今回は大貝戸ルートを採用。駐車場から登山口までの道中は桜がきれいでした。
大貝戸登山口のそばには、登山者用の立派な休憩所が設置されています。
↑;休憩所内部です。広くてきれい。
登山開始は、9時50分頃と少し遅れてしまいました。
↑;登山口の登山届提出ポスト。
↑;その奥には案内板。以前登った御池岳まで縦走できるということになります。
↑;登山口を少しいくと、「神武神社」
久しぶりの登山で体力が低下していました。
2合目までは勢いで結構順調に来ましたが、そこから4合目まではバテバテ。実際、傾斜のある岩あるいは丸太の階段があってきつかったです。
4合目でいったん休憩。水分と糖分を補給。気分を一新して再スタート。
↑;登山道の左側には、えぐれて崩落した谷が林の奥に見えます。
6合目までは、傾斜あまりきつくなく順調に上りました。
そこからまた若干きつかったものの、ペースをおとしてなんとか8合目に到達。ここで宝正寺ルートと合流します。
看板には、「雪崩の危険」が書かれていましたがそこまでの雪はもちろんもうありません。が、このあたりから日陰には残雪がちらほら。
木の橋を行ったり来たり、つづら折りの上りをヘロヘロになりながら登ると、前の女性グループから歓声が。
どうやら花(フクジュソウ)が咲いているポイントまで来たようでした。
9号目までくると、「もう少しだな。」 と言いたいところですが、騙されませんよ。
↑;9合目看板の下にも、黄色い花が咲いています(フクジュソウ)
前回も9合目から避難小屋までが異常に長かった印象があります。油断せずに上ります。9合目以降、かなり雪が残っているポイントもありそうでないところも雪解け水でかなりぬかるんだ状態でした。
ゲイターは大活躍でしたが、チェーンスパイクは結局装着せずに避難小屋まで到達できました。
避難小屋到着は12時10分ごろでした。この日はどうしても14時30分までには下山しなければならなかったので、急いで昼食をとり避難小屋付近から周囲を眺めただけで、すぐさま下りにかかりました。
本当は、展望台付近までぜひ行きたかったのですが・・・。ものすごく残念・・・。
↑;展望台方向を眺めます。
ふもとは15度付近と非常に扱ったのですが、その日は山頂は風が強くとても寒かったです。
避難小屋付近ではバーナーでラーメンやコーヒーを作っているグループの方々がいて、うらやましい限り・・・。
下りは、何度かぬかるみで滑りましたが、なんとか予定通り下山。
↑;登山口付近にも花が(なんという名前かは知りません・・・。)
↑;2合目付近のお地蔵様。無事下山できました。合掌。
登山者向けの休憩施設には、汚れた靴を洗える洗い場もありました。ざっと泥を落としてそうそうに撤退しました。
三重 藤原岳 に登って 二度目
前回は、晩秋の詫び寂な藤原岳でしたが、今回は初春でした。
花が有名な山で、「花の百名山」にも選ばれている藤原岳、もっと時間があれば沢山花を眺めていたかったのですが非常に残念。
フクジュソウは、所々で群生しておりこじんまりとして控えめながらもきれいな花でした。
が、やはりこの花も含めて近くで見たい登山者が多いのか、登山道から外れたところにも分け入った足跡が残っていました。さすがに、摘んでいくような人はいないでしょうが、明らかに自然な植生にインパクトを与えているよなあと複雑な気分になりました。
そういう自分も、まったく自然に影響を与えずに登山することはできないので難しい問題です。
おそらく当面三重県の山には登ることが出来ません。最後に美しい花々と緑の息吹を感じることができて良い登山でした。
今後は、関東地方の山々にトライしていけたらなあとおもっています。