装備追加その1に続いて、初登山での遭難者との遭遇にビビった自分の装備充実編のその2です。
いずれも、ある程度しっかりと登山をするならば必携とされている品々です。
ヘッドライト、レインウェア、コンパス、ナイフ を入手・調達していきました。
ヘッドライト
これも、当初は低山でちんたらハイキングする分には必要性は低いのではないかと思っていました。
しかし、徐々に日が短くなる秋となり、思いのほか下山に時間がかかる事がありました。
結局は使わずに済みましたが、木々のなか薄暗くなってくるとものすごく心細いものです。
焦りは事故につながりますし、
必須の装備だと痛感しています。
あと、言い尽くされていますが、交換用の予備電池も持参も大事です。
モンベルで パワーヘッドランプ を買いました。
LEDは合計3か所に配置されています。両側の二つは手元を照らす暗めの電球色。中央が遠方照射用。
手元照射したところです。
遠方照射(強)。この強モードで、約40時間の持続。 単四電池 3本 が必要です。
この装備も幸い必要になったことはありません。しかし、いつか山小屋やテントで止まるような際には活躍してくれると思います。
レインウェア(と低体温症;おまけ)
初回登山時は、一応雨具を持って行きましたが、
登山用ではない、使い捨てに近いビニールの「カッパ」でした。
正直に言うと、強い必要性をその当時は感じていなかったのです。
が、どのメディアを見ていても
「レインウェアは必須です。」とか、
「レインウェアにはお金をかけて。」とかの記載がたくさんありました。
確かに、真夏の低山では危険は少ないのでしょうが、少しでも気温が下がってきた際に体を濡らせば低体温症の危険は高そうです。
少し低体温症について勉強してみました。
低体温による体力低下は非常に危険と言われています。
人間はいわゆる恒温動物であり、一定の体温を保とうとする力がありますが、それには限界があります。
寒冷に晒されると、人間の体は、
①出ていく熱を何とか減らそうとする反応 と
②自ら熱を産生しようとする反応
が起こります。
前者①は、いわゆる手足の冷えとしてあらわれてくる現象です。手足の血管を縮めてあえて血流を低下させることで、
熱が放出されることを防いでいるとされています。これによって体の中心部(大事な内蔵など)の体温を保とうとするのです。
後者②は、震え です。
体温が低下して35度程度になると、自分では全く抑制が不可能な体の震えが出現します。
これは、無意識に、かつ継続的に筋肉を収縮させて、わざと筋肉から熱を発生させているのです。
しかし、いずれの反応も、登山時には困ったことを引き起こしそうです。
①が起こると、手足が冷えてモノをしっかりつかめなかったりしますし、中高年(わたくしアラフォー)などの場合は、手足の血管の収縮は著しい血圧上昇をきたすようです。
皮膚温度が5~6度以下になると、神経の麻痺がおこり、感覚がなくなったり細かい指の動きなどは困難になっていまうようです。最終的には「凍傷」となり、指、鼻、耳など保護されていない身体の末端部分の損傷や切断せねばならない可能性もあります。
また、②が起これば、スムーズな手足の動きは難しいでしょう。(勝手にガタガタ震えだすわけですから)
この、「震え」の反応をつかっても体温が維持できなくなり、体温35度以下となると「震え」そのものもできなくなり急激に体温は下がっていくということです。
さらに体温低下が続けば、ぼんやりしたり、イライラしたり、眠気を感じたりといった中枢神経系の異常が進行。
体温30度では昏睡状態、25度では心不全などで死亡するとされています。
また、低体温症は「気温」だけではなく、「風速」も重要なファクターとされています。
当たり前ですが、風が吹けば、寒く感じます。
これは、1m/s増加するごとに約1℃の体感温度低下があるとされています。(気温0度程度の場合。もっと気温が低い場合はより体感温度の低下が激しいようです。)
さらには「濡れ」の問題です。
水は空気より熱伝導率が高いうえに、気化熱があります。
濡れて、風にさらされれば、気化熱も加わりみるみる体温が奪われるということです。
と、確かに「低体温症」はまずそうだと思いました。
寒くなる前に入手しなければ!!と考えました。
レインウェアに求められるのは、もちろん雨の侵入を防ぐ「防水性」がまず思い浮かびます。
が、それと同時に、矛盾し相反する「透湿性」という性能も求められるとされています。
これを実現するために様々な素材が開発されていますが、昔から「Gore tex」についてはよく知っていました。
スノースポーツ用のウェアでお世話になったことがありました。
登山等のアウトドアでも「Gore tex」は、汎用されている素材のようです。
そこで、ゴア・テックス を用いたジャケットを入手することにしました。
モンベルの ストームクルーザージャケット をチョイスしました。自分にはOver specかとも思いましたが・・・。
またまた、派手な色を選んでしまいました。
付属のスタッフバックに詰めたところです。左がジャケット。右はパンツです。
幸い、これまで大雨には当たられていません。レインウェアの機能を試してみたいという気もしますが、雨は本当につらそうですから、使わないに越したことはないのかもしれません。
コンパス
登山には「地図読み」という技術が必要とされています。
現在、さまざまなGPS搭載デバイスもあります。
スマートフォンにもGPS機能やコンパス機能が搭載されており、自分も登山の際には利用しています。
ただし、アナログな地図+コンパスの組み合わせは、
「電源が不要」であり、いざという際のためにも、実地で技を習得していかなければなりません。
幸い安価です。 購入してザックに装備しています。
SUUNTO A-10 NH compass を購入しました。
実際のところは、まだ、あまり有効には使えていません。
これから高い山であったり、長距離を歩くことが多くなれば道迷いの危険は高まると思います。
ナイフ
いわゆる十徳ナイフというやつです。
ビ〇トリ〇ックス”のような”ナイフ(ノーブランド)が、我が家の防災グッズ内に埋もれていることを、妻が発見。
使ったことはありませんが、これもザックに忍ばせてあります。
本当は、アウトドア用のしっかりしたナイフがほしいところですが、テント泊をするようになるまでは我慢しつつ、良いナイフの情報収集を続けたいと思います。